PCカタログが読めなくても分かる!有線LAN・Wi-Fi・Bluetoothの違い

ITサービス

今の時代、私たちの暮らしに欠かせないものとなったネットワーク技術

スマホやパソコンなど、ありとあらゆるIT機器に搭載され、YouTubeなどの動画視聴やSNS、ブログ、動画配信といったさまざまなサービスを支えています。

しかし、当たり前のように使っているこのネットワークについて、みなさんは「LAN」「Wi-Fi」「Bluetooth」の違いを正しく区別できているでしょうか?

特に「Wi-Fi」と「Bluetooth」は、どちらもコードのいらない“無線”の技術。

「同じ無線なのに、何が違ってどう使い分ければいいの?」と混乱しているユーザーも少なくないはずです。

そこで本記事では、LAN・Wi-Fi・Bluetoothの違いやそれぞれの役割を、専門用語をできるだけ使わずに分かりやすく解説します。

「PCを買いたいけれど、カタログのネットワーク欄を見てもさっぱりわからない……」と頭を抱えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

ネットワークって何?概要と大まかな種類をおさらいしよう!

LAN・Wi-Fi・Bluetoothについて語る前に、まずはネットワークとはどういうものなのか、そして大まかにどのような種類があるのかを、ざっくりおさらいしてみましょう。

ネットワークとは、「網(ネット)のように接続され、互いに情報をやり取りする仕組みや状態」であると、よく書籍などで説明されていますよね。

私自身、専門学校でネットワークについて授業で学んだ際、まさにこの説明をされたことを思い出します。

とはいえ、正直なところ、これだけでは少しイメージが湧きにくいかもしれません。

もう少し、噛み砕いてネットワークを説明するなら、「異なるデバイス(端末)を繋ぎ、それぞれが持つ情報を共有する仕組み」と言うことが出来ます。

例えば、私の部屋にはM1 MacBook AirとWindowsのノートPC(富士通・LIFEBOOK)、さらにiPadとiPhoneがあります。

これらの端末同士を繋ぐことで、お互いにファイルを共有できるようになります。

このように「端末同士を繋いで機能させること」が、ネットワークの役割だと考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。

もちろん、ネットワークの規模は自室に留まりません。

世界中のあらゆるデバイスと情報を共有できるのはもちろん、音楽や映像を配信・受信したり、インターネットで検索した晩御飯のレシピを表示してくれる冷蔵庫まで登場しており、その形態は千差万別です。

しかし、これらの便利なサービスはすべて、「様々なデバイスと情報を共有できるネットワークという基盤」があってこそ成り立っている、ということだけは押さえておきましょう。

ネットワークを分類する3つの種類(LAN・WAN・PAN)とは?

皆さんは、ネットワークを表す言葉の中で『LAN(ラン)』という言葉を聞いたことがありませんか?

最近では『無線LAN』という言葉もよく使われているので、パソコンに詳しくなくとも一度は耳にしたことがあるかと思います。

でも、「そもそもLANって何?」と疑問に思っちゃいますよね。

実は、ネットワークは大きく種類に分類されます。

  • LAN:Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)
  • WAN:Wide Area Network(ワイド・エリア・ネットワーク)
  • PAN:Personal Area Network(パーソナル・エリア・ネットワーク)

それぞれどんなものなのか、ざっくり説明しましょう。

LAN「地域密着型」のエリア限定ネットワークです。自宅やカフェなど、その限られた空間の中に引かれた回線を利用するネットワークを指します。

一方、WANはスマホの通信ネットワークのように、「広範囲」に繋がるネットワークのことです。

つまり、自宅やカフェなどの限られたスペース内のネットワークを「LAN」といい、日本全国に点在する基地局から広い範囲に飛んでいる電波を捕まえてつなげるネットワークを「WAN」というわけです。

もっと分かりやすい例を挙げるなら、テレビの「ローカル放送」「全国放送」をイメージしてみてください。

北海道限定の「北海道文化放送(UHB)」や、沖縄限定の「沖縄テレビ放送(OTV)」のようなローカル局をLANと例えるならば、全国で観られる「フジテレビ」のような全国ネットのキー局がWANと例えることが出来ます。

このようにイメージ化すると、両者の違いが分かりやすいかと思いますよ。

とはいえ、あまり深くは理解しなくて大丈夫です。

まずは「こういう2種類のネットワークがあるんだな」くらいに捉えておけば大丈夫です。

そしてLAN・WANのようなネットワーク回線を介することなく、個人の身の回りにある機器同士を接続する通信ネットワークがPAN(Personal Area Network(パーソナル・エリア・ネットワーク))です。

代表的なものはBluetoothで、テレビやワイヤレスイヤホンなど様々な機器に搭載され、個人的な端末同士のネットワーク接続に用いられていますね。

このように、様々なネットワークにより私たちの情報社会は成り立っていることを、なんとなくでいいので頭の片隅に入れておくといいと思いますよ。

有線LAN、Wi-Fi・Bluetoothってどんな形態のネットワーク?

これまでの解説で、LANWANPANというネットワークの種類については、なんとなくイメージがついたかと思います。

ここからはさらに一歩踏み込んで、私たちの日常に欠かせない「有線LAN」「Wi-Fi」「Bluetooth」の3つについて、それぞれの特徴を掘り下げて見ていきましょう。

有線LANとは?:圧倒的な安定性とスピード

有線LANは、その名の通りパソコンなどの機器を「LANケーブル」で直接繋いで通信するタイプです。

  • メリット: 周囲の電波に邪魔されないため、通信が非常に安定しており、遅延(タイムラグ)がほとんど起きない。
  • デメリット: ケーブルで物理的に繋がれているため、移動の自由がない。

プロのe-Sports選手たちが有線LAN環境を好むのも、この「通信の安定性」「タイムラグのなさ」が理由です。

「自宅のWi-Fiがよく途切れる……」と悩んでいる方は、移動しない据え置きのPCやゲーム機だけでも有線LANに切り替えてみるのがおすすめです。

Wi-Fi通信(無線LAN)とは?:家中どこでも繋がる利便性

Wi-Fiに代表される無線LANは、有線LANとは異なり、LANケーブルを使って機器を繋ぐのではなく、ルーターから電波を飛ばしてワイヤレスでインターネットに接続する技術を指します。

ここで言うルーターとは、自宅の固定回線に繋がっている大きなルーターだけでなく、外出先で使うスマホサイズの「ポケットWi-Fi」なども含みます。

いずれも、同じように電波を飛ばしてインターネットと接続でき、自宅はもちろんのことカフェや外出先のホテルなど様々な環境で広く利用されていますね。

主なWi-Fiのメリット・デメリットは以下のとおりです。

  • メリット: 電波が届く範囲(目安として30m前後)であれば、コードレスで自由に移動しながら通信できる。
  • デメリット: 壁などの障害物や、他の家電製品による電波干渉を受けやすく、有線に比べるとやや安定性に欠ける。

Wi-Fiにもこの様なメリット・デメリットは当然有るものの、動画視聴やSNS、Webサイトの閲覧といった普段使いであれば、多少の揺らぎがあってもストレスを感じることは滅多にありません。

最近では、回線工事が難しいマンションなどでも、コンセントに挿すだけでWi-Fi環境が作れる「ホームルーター」が人気を集めています。

「手軽にすっきりした環境を作りたい」という方には無線LAN(Wi-Fi)が最適です。

Bluetooth通信(PAN):機器同士をお手軽に繋ぐ立役者!

皆さんは、Bluetooth接続という言葉は聞いたことがあっても、【PAN:Personal Area Network】という用語は初耳という方も多いのではないでしょうか。

実はBluetoothを代表とするPANは、その名の通り「個人のデバイスとデバイスを直接つなぐため」のネットワーク機能です。

Wi-Fiのように「ルーターを介してインターネットに繋ぐ」のが主目的ではなく、「スマホとイヤホン」「PCとマウス」をダイレクトに繋ぐための規格なので、ルーターやモデムも一切必要ありません。

ただし、端末同士を直接繋いでいるだけなので、使える範囲は「5m〜10m」ほどの近距離限定

さらに、電子レンジなどの家電製品と同じ周波数の電波を使っているため、レンジの使用中にイヤホンの音がブツブツ途切れるといった「電波干渉」を受けやすいデメリットもあります。

お手軽な反面、周囲の環境に影響されやすい性質があることを覚えておきましょう。

同じネットワークや無線といっても、それぞれ得意・不得意があります。それぞれの特徴をなんとなく理解して、上手く使い分けてみてくださいね!

結局、どのネットワークが優秀?最新規格は必要なの?

ここまでそれぞれの特徴を解説してきましたが、結局のところ「どれが一番優秀なの?」「最新規格って必要なの?」という疑問が一番の関心事ですよね。

結論から言うと、どれが一番優れているかは「使う目的(ケースバイケース)」によります。

そもそもBluetoothは端末と端末をつなぐだけのネットワーク機能なのでインターネットはできません。

なのでBluetoothは除外して考えるべき!

そのうえで残った有線LANと無線LANで比較すると、通信の安定性と遅延のなさでは「有線LAN」が圧倒的に優秀ですし、日常の使いやすさと利便性では「Wi-Fi」が圧倒的に優秀というのが一般的な答えとなるでしょう。

あくまで、状況によって答えが大きく変わっていくというのが正直なところですね。

「10Gbps」や「Wi-Fi 7」などの最新規格は必要?

どのネットワークが優秀かという問いに対しては、「環境による」というのが一まずの答えでした。

では、「10Gbpsの超高速回線」や最新の無線規格「Wi-Fi 7」は、果たしてすべての人に必要な設備(配備)なのでしょうか。

その疑問について、私なりの考えをお話ししていきます。

結論から言って、決してそんなことはありません。

通信速度に徹底的にこだわるユーザーが、最新技術を盛り込んだ回線や端末を導入したとしても、プロバイダの混雑状況や自宅の環境(壁の遮蔽物など)によっては、必ずしもその最高スピードが保証(担保)されるわけではないからです。

また、せっかく自分のスマホが「Wi-Fi 7」に対応していても、外出先のフリーWi-Fiやカフェの回線スポット「Wi-Fi 6」以下にしか対応していなければ、最新規格の恩恵は受けられません。

普段使いなら「1Gbps」と「Wi-Fi 6」で大満足!

「10Gbps」や「Wi-Fi 7」が通信速度も早く高性能であることは紛れもない事実です。

しかし、動画視聴やSNS、Webサイトの閲覧といった「コンテンツ消費」が目的なら、「1Gbps」の有線LANや「Wi-Fi 6」の無線LANで十二分に楽しむことができます。

「最新だから」と無理にコストをかけて最高峰の環境を揃える必要はありません。

自分のライフスタイルや用途に合わせて、コスパの良い最適なネットワークを選んでみてくださいね。

まとめ

今回は、基本的なネットワークの種類(LAN・WAN・PAN)について簡単にまとめつつ、よく耳にする「有線LAN」「Wi-Fi」「Bluetooth」がどのようなネットワークなのか、またどれを選ぶのが正解なのかを、規格の違いなども含めて徹底的にわかりやすく解説しました。

難しいことはあまり考えず、基本的には有線と無線の違い送受信の安定性の違いなどを理解し、さらにBluetoothはインターネット回線を使用せず、端末と端末をつなぐだけのネットワークであるとだけ理解すればいいと思います。

また、コンテンツ消費が目的なら、最新の通信速度や規格に縛られることもありませんので、状況に応じたネット環境でコンテンツを楽しみましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました