日常のあらゆる場面で「有機EL」などの高画質ディスプレイが当たり前になった現代。画面が綺麗になったのは嬉しい反面、長時間のスマホやPC作業による「目の疲れ」に限界を感じている大人が増えています。
そんな「液晶疲れ」を癒やす救世主として、いま密かに注目を集めているのが「電子ペーパー」です。
一見すると、時代の逆を行くようなこの技術ですが、最近では「電子ペーパーを搭載した最新スマホ」が発表されたとITニュースで報じられるなど、ガジェット界隈の裏側で確実にブームの兆しを見せています。
「動画視聴は出来るもののカクついて不向き」のになぜ愛されるのか?
本記事では、ITニュースでほじられたニュースを受けつつ、電子ペーパーの知られざる魅力と、話題の最新スマホニュースを分かりやすく解説します!
時代と逆行する電子ペーパーが流行し始める新たな時代

今や、IT・デジタル化が急速に進む中、ノートもタブレットPCで取る時代となりましたね。
学校の授業でもタブレットに教科書を詰め込んでカバンを軽量化する動きが出始めていますし、最近ではワンコインで購入できる簡易的な電子メモパッドまで販売されています。
私自身、タブレットPCは日頃から使い込んでいますが、実は以前、大きな勘違いをしていました。
ペンでノートを取ったりイラストを描いたりする電子メモパッドを見て、「これもiPadと同じ液晶ディスプレイなんだろう」と思い込んでいたのです。
しかし実際は、液晶ディスプレイが使われているわけではありませんでした。
姿形こそ似ていますが、中身は「電子ペーパー」という全く異なる技術が採用されていたのです。
この電子ペーパー、今や「電子書籍よりも紙媒体の書籍を好む」ようなコアな読書家を中心に、密かなブームとなっています。
なんと、この電子ペーパーを搭載したスマートフォンまで登場してITニュースで報じられるほど。
今後、新たなデバイスとして大流行する日が訪れるかもしれません。
引用元ITニュース:Bigme、E Inkメイン画面+LCDサブ画面のデュアルスクリーンスマートフォンを発表
ちなみに、このニュースで取り上げられている『Bigme HiBreak Dual(ビッグミー ハイブレイク デュアル)』は、背面に丸型の液晶ディスプレイが搭載され、カメラの写真などを確認することができます。
ただし、動画視聴となると話は別です。
ディスプレイサイズがスマートウォッチ並みに小さすぎるため、「ストレスがかかって動画なんて見られない!」とユーザーから不満の声が噴出してしまいました。
そこでメーカーが急遽開発したのが、進化版の『Bigme HiBreak Dual 2』です。
背面がフルサイズの液晶画面になり、滑らかな動画視聴も可能になりました。
基本は電子ペーパー画面で電子書籍を読んだりノートを取ったりして目を労わり、写真や動画を見たいときはひっくり返して背面の液晶で見る――。
そんな「二刀流」の型破りなスマホが登場するほど、今の時代、電子ペーパーが熱い注目を集めているのです。
液晶や有機ELのような鮮やかで美しいグラフィックとは言い難く、一見すると「時代と逆行している」ようにも思える電子ペーパー。
しかし、ファッションのトレンドが一周して昔のデザインが流行するように、デジタルデバイスの世界でも、この「時代と逆行した優しさ」が求められる時代が来ているのかもしれません。
体にもバッテリーにも優しい電子ペーパーの魅力

冒頭からお伝えしている通り、さらなる高画質を追い求めるIT社会の裏側で、あえて時代と逆行するかのような「電子ペーパー」を好む風潮が高まりつつあります。
では、なぜ「動画を視聴するにはカクついて不向き」「画質も液晶ほど鮮やかではない」という電子ペーパーに、多くのユーザーが注目し始めているのでしょうか?
そこには、私たちが普段のスマホ生活で何かと酷使しがちな「身体(目)」や「バッテリー」に対して、驚くほど優しい魅力が隠されていました。
さっそく、その秘密を掘り下げて見ていきましょう。
体(目)に優しい電子ペーパーの秘密

私たちは日頃、液晶や有機ELなどのディスプレイを通じて、たくさんの美しい映像を見ています。
しかしその裏で、知らず知らずのうちに大量の「ブルーライト」を浴びており、目への負担は増すばかりです。
ブルーライトは、長時間浴びすぎると目の疲れやドライアイを引き起こしたり、睡眠のリズムを乱したりする性質を持っています。
「夜中にスマホゲームをしすぎて睡眠不足に陥った」という話をよく耳にしますが、これも液晶や有機ELディスプレイから発せられる強い光(ブルーライト)を浴び続けた結果だったりするわけです。
一方、電子ペーパーは液晶や有機ELと決定的に異なります。
その名の通り、本物の「紙」と同じように、周囲の光を反射させて文字や絵を表示する仕組み(反射型)になっています。
ディスプレイ自体が直接光を発することがないため、ブルーライトも放出しません。
だからこそ、長時間見つめていても非常に目に優しく、疲れにくいのです。
バッテリーに優しい電子ペーパーの秘密

電子ペーパーは、画面の書き換え(ページめくりなど)が起こらない限り、バッテリー消費がほぼ発生しない仕組みになっています。
バックライトも使わず、周囲の光を反射させて画面を表示するため、自ら発光する液晶や有機ELとは違って電力を徹底的に節約できるのです。
その結果、バッテリーへの負荷が極めて低く、劣化もしづらいという大きなメリットがあります。
もちろん用途によって連続駆動時間は大きく異なりますが、例えば「1日30分の利用でWi-Fiなどのワイヤレス通信をオフにしていた場合、フル充電で10〜12週間(約3ヶ月)もバッテリーが持つ」とさえ言われています。
……まあ、実際のところ、スマホやタブレットを1日たったの30分しか使わないなんてことはほぼ無いので、本当に10週間持たせるのは難しいかもしれません。
しかし、それを差し引いたとしても、少なくとも数日から1週間程度は充電なしで平気で持ってくれます。毎日充電器に縛られるストレスから解放されるだけでも、現代人にとっては大助かりですよね。
しかも、バッテリー自体の寿命も4年〜5年は持つと言われており、端末そのものを長く愛用できる点でも、非常にバッテリーに優しいエコなディスプレイなのです。
このように、目にもバッテリーにも優しいために、今、一部のコアなユーザーを筆頭に電子ペーパーが注目され始めているのです。
電子ペーパーのデメリットをもカバーした背面液晶ディスプレイ

目にもバッテリーにも優しいとなると、多少画質が劣るとしても「至れり尽くせりなディスプレイ」として人気が高騰するのも頷けますよね。
しかし、ここで少し立ち止まって考えてみてください。
これほど魅力的なディスプレイがあるならば、なぜ『Bigme HiBreak Dual 2』のように、わざわざ背面に液晶ディスプレイを設置する必要があったのでしょうか?
実は、そこには電子ペーパー特有の「弱点」を補うための、メーカーの巧みな戦略が隠されています。
電子ペーパーの最大のデメリットは、「応答速度の遅さ(画面の切り替えの遅さ)」と「色表現の制限(鮮やかさの限界)」にあります。
そのため、高画質な写真の閲覧、滑らかな動画視聴、そしてゲームなどを楽しもうとすると、電子ペーパーだけではどうしても対応しきれないのが現実なのです。
だからこそ誕生したのが、『Bigme HiBreak Dual 2』のような変態的とも言える二刀流スマホです。
「基本は目とバッテリーに優しい電子ペーパーを使い、写真や動画を楽しみたいときはクルッとひっくり返して背面の液晶ディスプレイを使う」。
液晶の進化についていくのではなく、あえて電子ペーパーという「引き算の技術」を取り入れつつ、エンタメも捨てないこの二刀流のスタイルこそが、デジタル社会に生きる現代人にとっての「新しい快適さの正解」なのかもしれませんね。
そして、このような時代の流れとともに、今後はさらにユニークな形で電子ペーパーを採用したデバイスが続々と登場してくるのではないでしょうか。これからの進化が本当に楽しみですね。
まとめ
今回は、ガジェット界隈で話題のスマホ『Bigme HiBreak Dual 2』のニュースを交えながら、電子ペーパーがなぜ今これほど注目され始めているのか、その魅力を掘り下げてご紹介しました。
電子ペーパーは「目」にも「バッテリー」にも驚くほど優しく、「これ以上スマホ疲れに悩みたくない!」という現代人にはまさにぴったりのデバイスです。
ただし、「高画質な写真や動画の視聴には適していない」という大きなデメリットがある点には注意が必要です。
だからこそ、その弱点を補うために背面に液晶ディスプレイを搭載した『Bigme HiBreak Dual 2』のような革新的なスマホが登場し、私たちの選択肢はさらに広がろうとしています。
「最先端の超高画質」を追いかける日々に少し疲れてしまった方は、ぜひこの「時代と逆行した優しさ」を持つ電子ペーパーの世界を覗いてみてはいかがでしょうか?




コメント