「TikTokすら使ったことがない」――そんな動画SNS初心者の私が、最新のITニュースを調べていて思わず目が止まった言葉があります。
それが、いま10代の間で爆発的なブームを巻き起こしているSNS『setlog(セットログ)』です。
特徴は、1回わずか「2秒間」のありのままの日常を撮影し、気の合う仲間内だけで共有するというもの。
正直、最初に聞いた時は「何が何やら……」と思いましたが、深掘りしていくうちに、若者たちがこのアプリに熱狂する驚きの理由が見えてきました。
本記事では、次世代の2秒動画SNS『setlog』とは一体何なのか、そして、なぜ今これほどまでに支持されているのか、大ヒットの真相を徹底深掘りしていきます。
また、人気の裏に隠された、現代のSNSならではの「ある課題」についても考察していきます。
10代に爆発的人気!2秒動画の最新SNS『setlog』とは?

旧ツイッター(現X)やBlueskyなどの王道SNSをはじめ、世界中に分散されたサーバーを個人・団体が運営するMastodon、さらにはInstagramやTikTokのように写真や動画でつながるタイプなど、今の時代、数多くのSNSが溢れています。
そんなSNS群雄割拠の時代に、アメリカ・ニューヨークと韓国のソウルに拠点を置くスタートアップ企業「New Chat Inc.」が開発し、韓国の10代を中心に爆発的な人気を得ているのが、新しいSNS『setlog(セットログ)』です。
主な特徴は、加工や編集をしていない「ありのままの姿」を映した、わずか2秒だけの動画を主軸に、気の合う仲間同士でやり取りをする点。
この気楽に向き合える絶妙な設計がヒットの秘訣となり、今や韓国だけでなく日本でも10代・20代の若者を中心に大きな支持を集めています。
Webサイト【Impress Watch】でも先日、その人気ぶりが報じられていました。
引用記事:BeRealの二番手「setlog」が大人気 止まらない「クローズドSNS」への流れ
記事によると、似たようなリアル共有系SNSとして人気を博しているフランス発祥の【BeReal.】と同様に、「飾らない姿」で交流できるところがウケている要因なんだそうです。
とはいえ、BeRealは「通知が来てから2分以内に写真を撮影しなければならない」というルールがあるのに対して、setlogはわずか2秒間とはいえ「動画」ベースで撮影し、日常の空気感まで共有できる点が実に斬新です。
なんと2026年5月には、日本のApp Store無料アプリランキングで1位を獲得するほどの大ブームを巻き起こしました。それほど注目される新星アプリ、人気が高いのも頷けますよね。
飾らない日常を記録する、簡単な使い方

さて、ここでsetlogの基本的な使い方についても簡単に触れておきましょう。
基本的な流れは、驚くほどシンプルです。
- 1時間に1回届く通知に合わせて、2秒間だけ撮影する
(フィルターなどの編集・加工は一切できません。ありのままの一発勝負!) - 撮った動画は、仲良しのグループ(最大12人)にすぐ共有される
(同じ時間に友達が撮影した2秒動画と並んで表示され、お互いの「今」が分かります) - 夜になると、自分がその日に撮り溜めた2秒動画が自動で1本に繋がり、あなただけの「1日Vlog」が完成する
以上が、setlogを使っていくうえでの基本的な流れです。
元祖リアル共有系SNSである【BeReal.】では、
- 「自分が投稿しないと友達の投稿が見られない」
- 「通知から2分以内に撮らなければならない」
という厳しいルールがありましたが、setlogにはそうした義務感がありません。
通知が来てから気が向いたときに2秒動画を撮影しておけば、夜(厳密には翌日朝4時)に「撮影した分だけ」が1本の動画としてまとめられます。
仮に撮影できない時間帯があったとしても、単純に撮れている動画だけが繋がる仕組みなので全く問題ありません。
その上、自分が投稿していなくても相手の動画は視聴可能。
この『強制感のないゆるさ』こそが、まさに今の若者たちにウケている人気の秘訣なのです。
大ヒットの背景にある、現代SNSの「息苦しさ」

『setlog』が持つ「強制感のないゆるさ」が、なぜこれほどまでに日本の若者たちに受け入れられたのか。そこには、現代のSNSならではの深刻な課題が大きく関係していました。
近年、X(旧ツイッター)やInstagram、TikTokなどの王道SNSにおいて、若者たちが「いいね」の数やフォロワーからの評価を気にしすぎるあまり、過度なプレッシャーに押しつぶされそうになっているという話をよく耳にします。
そういえば、過去には「飲食店での迷惑動画」を配信した投稿者が逮捕されるというニュースが大きな社会問題になりました。
もちろん、そうした迷惑行為は決して許されるものではありません。
しかし、彼らの法を犯してまでの暴走行為も、根底には「もっといいねが欲しい」「バズって注目を浴びたい」という、SNS特有の強烈なプレッシャーや承認欲求の歪みがあったのかもしれません。
逮捕や炎上とまではいかなくとも、見ず知らずの誰かから心ない言葉をぶつけられたり、常に「映える自分」を演じ続けなければならなかったりと、今のオープンなSNSは多くの若者の心を疲弊させています。
これでは、一体何のためにSNSをやっているのか分かりませんよね。
本来、SNSはさまざまな人と繋がり、交流を楽しむためのツールだったはず。
だからこそ今の若者たちは、「もっと身近な人と、批判を恐れず気軽に楽しみたい」と切実に願うようになっています。
不特定多数の「世界」に向けて発信するのをやめ、顔の見える「仲間内だけ」で繋がる――。
この価値観のシフトこそが、SNS疲れを解消し、再びネットを楽しむための大きな鍵となっているのです。
なぜ「2秒」なのか? 写真じゃダメな理由

現代の「SNS疲れ」を背景に、仲間内だけで楽しむクローズドSNS『setlog』が爆発的な人気を集めています。
しかし、アプリをよく知らない人からしてみれば、「身内だけのSNSなのは理解できても、なぜわざわざ動画なの?」「たった2秒で何が伝えられるの? 写真じゃダメなの?」と疑問を持つのは当然のことです。
ここからは私なりの考察になりますが、確かに「2秒で何かを伝える」というのは、狙ってやろうとすれば限りなく無理難題です。
とはいえ、そもそも若者たちは「何かを伝えよう」と狙って撮影してはいません。
だから、大した情報が伝わらなくても全く問題はないのです。
見る側によって受け取り方も違えば、そこに映る「意図していない、ありのままの日常の気配」こそが重要視されているのでしょう。
では、なぜ写真ではダメなのでしょうか。
完全に「写真(静止画)」にしてしまうと、私たちは無意識に「映えるきれいなワンショット」を意識して、構図を狙ってしまいがちです。
一方で、今の若い世代にとって「動画」は日常に欠かせないエンタメ。
写真を撮るだけではどこか物足りなく、動画のトレンドから切り離されるような寂しさも感じてしまいます。
気を使うことなく、意識せずに自然体でSNSを楽しむこと。
その目的を突き詰めた結果が、「写真以上の空気感が伝わり、かつ編集の手間が一切ない2秒動画」という絶妙な発明だったのかもしれません。
何気ない2秒を1時間に1回、できる範囲で撮影し、気の合う友人と交換日記のように見せ合って楽しむ――。
これこそが、新世代SNS『setlog』がもたらした、全く新しい「つながり」の形であり、最大の魅力と言えるでしょう。
かつて王道だったX(旧ツイッター)に代わる新たな選択肢として『Bluesky』が定着しつつあるように、今、SNSの勢力図は大きく塗り替わろうとしています。
「世界に向けて自分を大きく見せる発信」から、「気心の知れた仲間と等身大の気配を共有する繋がり」へ――。
この『setlog』の大ヒットは、単なる一過性のブームにとどまらず、これからの時代における「若者を中心とした新たなSNSの形」として、私たちの日常に深く定着していくのかもしれません。
まとめ
最新のITニュースから思わず目が止まった、次世代の2秒動画SNS『setlog』。
最初は「2秒で何ができるの?」と疑問だらけだった私ですが、深掘りしていくうちに、そこには現代の「SNS疲れ」を解消し、本来の楽しさを取り戻そうとする若者たちのリアルな心理が隠されていました。
ギスギスしたネットの世界に少し疲れてしまった方は、気の合う友人や家族を誘って、この「気楽でエモい2秒の交換日記」を一度試してみてはいかがでしょうか?
何気ないあなたの日常が、夜には素敵なショート映画に変わっているかもしれませんよ。




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