昨年末あたりからメモリ価格が高騰し、パソコン市場全体が値上がりする流れが続いています。
最新機種の価格を見て、頭がクラクラしてしまいそうな方も多いのではないでしょうか。
しかしそんな中、大手ネット通販やフリマアプリでは、今も「超格安パソコン」が大量に販売されています。
「安く買えてラッキー」と飛びつきたくなりますが、実はその手の格安PCは、高確率で「安物買いの銭失い」になるリスクを秘めており非常に危険です。
そこで本記事では、ネットに溢れる激安PCが危険な理由を解き明かし、これからの時代にマッチした、本当に購入すべき「新基準スペック」を分かりやすくご紹介します。
パソコン高騰化の中に潜む「超激安パソコン」の実態

近年、AIが一気に普及したことで、Windows・Macに関わらずAI機能を搭載したパソコンが続々と登場するようになりました。
しかし、その煽りを受けてか、世界中の半導体メーカーが利益の大きい「AIサーバー向け」のメモリ生産を最優先する事態に。
その結果、私たちが使う一般のパソコン向けメモリの価格が世界的に高騰してしまいました。
いまや、あの巨大企業であるAppleまでもが悲鳴を上げ始めるほどの深刻な時代へと発展しているようです。
大手ITニュースサイト【ITmedia】でもこの深刻な状況が報じられており、当ブログでもその記事を引用しながら、パソコンの価格が高騰する状況をお伝えしていますが、なんとも厳しい時代になってきましたね。
関連記事:Apple一斉値上げ(仮(7月2日ようの記事、タイトルは本日作成予定、ここに記事タイトルを入れてリンクを貼る)
私自身、スマホの残価設定プログラム(いつでもカエドキプログラムなど)で購入した端末を今年返却予定なのですが、「いっそのこと次は整備済製品か中古スマホにしようか……」と思ってしまうほど、ガジェット類全般の価格高騰には頭の痛い思いです。
さて、そんなIT機器の値上げラッシュが世間に衝撃を与える中、その裏で「超低価格パソコン」として、ネット通販サイトやフリマアプリ、ネットオークションで異様なほど安く販売されているパソコンたちが注目を浴びているようです。
なんと、「高性能CPU『Intel Core i7』を搭載したパソコンが3万円弱で購入できる」というのですから驚きですよね。
価格高騰のこの時代に、なぜそんなに安く売れるのか?
――当然、これには裏があります。
実は、この「Core i7」の正体は、10年以上も前に作られた「第2世代」や「第3世代」といった初期の頃のCPUなのです。
名前こそ高級ブランドの「Core i7」ですが、現代の基準から見ると、かなりの低スペックPCと言わざるを得ません。
そりゃあ、何世代も前の古いパーツを使い回したパソコンなら、3万円以下で出回っていたとしても何らおかしくはありませんよね。
とりあえず電源が入って、多少処理がもたついたとしても「ネットで文字のニュースを見るだけ」というコンテンツ消費だけなら、その低スペックPCでもなんとかなるかもしれません。
しかし、いまは一般ユーザーでもブラウザやローカル環境でAIを使い倒したり、クリエイティブな作業をしたりする時代です。
そんな現代のニーズに耐えうるスペックとは到底言えず、購入してもすぐに動作の重さに絶望し、結果として「安物買いの銭失い」になる可能性が極めて高いでしょう。
すべての格安PCが悪とは言いませんが、パソコンの「価格の安さ」だけを見て飛びつくと、後悔してしまう羽目になる可能性は非常に高いです。
価格が安いからといって、無条件に購入するのは絶対にやめましょうね。
AI&クリエイティブをこなす!今選ぶべき「2つの新基準」

パソコンの価格が高騰していく中でも、超激安パソコンに無条件で手を出してしまうと痛い目に遭ってしまうことは、先程もお話したとおりです。
とはいえ、20万円以上もするような最新の超高級PCを購入するのも、お財布的にはあまりにも厳しすぎますよね。
では、今の時代のニーズ(AI活用やネットゲームなど)にもしっかり応えつつ、予算を抑えられる「2つの新基準スペック」と、それぞれの代表機種をご紹介していきます。
【新基準①】ビジネス・ブラウザAI中心のユーザー向けスペック

基本は文書・資料作成、動画の視聴、メールといったビジネスユースが中心で、「AIはブラウザ経由(ChatGPT、Gemini、Claudeなど)で使う」という方向けのスペックです。
この使い方であれば、パソコン自体に超高性能なAI専用チップ(NPU)は必要ありません。
AIの重い処理は、すべてインターネットの向こう側(クラウド)がやってくれるからです。
ただし、ブラウザで複数のタブやAIを開いてもカクつかないよう、「メモリ16GB」だけは絶対に死守してください。
そこでおすすめなのが、数年前のモデルをプロが整備した「大手専門店の型落ち整備済製品(中古)」です。
狙い目のスペック
・CPU: 第11〜12世代のIntel Core i5、またはAMD Ryzen 5以上(Windows)、M1チップ以上(MacBookシリーズ)
・メモリ: 16GB
・ストレージ: SSD 256GB〜512GB
基本的に、ビジネスユースが中心であれば、動画編集やイラスト制作・音楽制作などの重いクリエイティブ作業をガッツリやることは少なく、AIもブラウザ経由で動かします。
そのため、CPUパワーはそこまで過剰に求める必要はありません。
極端な話、AMDの「Ryzen 5」以上の能力があれば、十分満足できる快適さが手に入ります。
一応、Intelの「第11〜12世代 Core i5」の方が、1つの作業に集中する処理能力(シングルコア性能)が高く、アプリの起動などがキビキビ動くという強みもありますが、どちらを選んでも不満に感じることはないでしょう。
いずれにしても、10万円以下で優秀な整備済製品や中古品が見つかる可能性は高いです。
ただし、中古品を選ぶ場合は、「バッテリーの最大容量(残量)」だけは事前に確認しておきましょう。
購入直後にバッテリー交換で余分な出費になっては、せっかくの安さが台無しになってしまいますからね。
狙い目の機種(参考例)

では、これらの話を踏まえて、いま本当におすすめの機種をご紹介します。
① Mac狙いなら圧倒的におすすめ:「M2 MacBook Air」(整備済製品・中古)
もし整備済製品や中古でMacを狙うのであれば、「M2 MacBook Air」は文句なしで超おすすめです。
特に普段からiPadを使っているユーザーなら、ファイルの連携も「AirDrop」一つで瞬時に行えます。
ビジネスユースはもちろん、ちょっとしたクリエイティブ作業にも柔軟に対応できるのが強みです。
仕事の縛り(会社からWindows指定があるなど)がなければ、最有力候補になるでしょう。
ちなみに、私は現在「M1 MacBook Air」を愛用しています。
iPadで描いたイラストをサッとMacに移してブログやSNSに公開したり、ブラウザでAIを活用したりと大活中です。
もちろん、この記事のような文書作成も驚くほど快適に行えます。
今の時代、AIの活用を考えると「最低でもM1チップ以上」は譲れないところですが、そのM1ですら中古で10万円前後。そう考えると、もう少し欲張ってM2モデルに手を伸ばすのも大いにアリです。
M2MacBookAirの場合、メモリ16GBの構成だと「10万円以下」の枠からは少しはみ出してしまい、13万円前後になることもありますが、それだけの投資価値は間違いなくあります。
② Windowsの新品で10万円以下を狙うなら:ASUS「Vivobook Go 14(E1404FA)」
「どうしても新品が欲しい」「予算10万円は絶対に変えたくない」という方は、Windowsの新品セール品を狙うのが賢い選択です。
なかでも、ASUSの【Vivobook Go 14(E1404FA)】(Ryzen 5 / メモリ16GB / ストレージ512GB構成)辺りは非常にイチオシです。
私も実際に家電量販店で確認してきましたが、これだけのスペックが揃っていながら約98,000円前後と、信じられないほどリーズナブルな価格で販売されていました。
「メモリ16GB・ストレージ512GB」という新基準を新品で満たしてくれる、文句なしの1台です。
中古市場を探せば、これと同等スペックでもう少し安いWindows機が見つかる可能性もあります。
いずれにしても、中古・新品どちらで探す場合でも、先ほどお話しした「バッテリー残量」や「メモリ16GB以上」というポイントだけは、購入前に必ず確認するようにしてくださいね。
【新基準②】ローカルAI・マルチメディアも欲張る「ガッツリ派」向けスペック

AIPCを購入してローカル(オフライン)でAIを使いこなすだけでなく、動画編集やゲーム実況など、クリエイティブ・マルティメディアな用途でも使い倒したいとちょっとヘビーな思考を持つユーザーには、もう少し高性能なスペックを考慮したほうが賢明です。
とはいえ、1台30万円以上もする超高性能PCである必要はありません。
もちろん、それらの最新高性能PCには劣りますが、極端な高負荷を求めなければ、ゲームも動画編集もAIもサクサク使えるPCが20万円以下で購入できます。
狙い目のスペック
・CPU(チップセット):AMD Ryzen AI 7(またはRyzen 7 8000番台)、または、M4チップ
・グラフィック:最新オンボード(Radeon 800Mシリーズ等)、または 独立グラボ GeForce RTX 4060
・RAM:16GB 以上(ローカルAI特化なら 32GB が理想)
・ストレージ:SSD 512GB 〜 1TB
基本的には、今挙げた新基準スペックを満たしていればOKです!
ちなみに、Microsoft Officeに関しては、パソコン購入時点で最初から入っていなくてもまったく大丈夫です。
メールに関しては、Windows 11に標準搭載されている無料の「Outlook(新しいOutlook)」が使えますし、WordやExcelなどの代わりに「LibreOffice(リブレオフィス)」のような無料の互換アプリを使えば何の問題もありません。
もちろん、本家とは違うアプリなので操作性などの「慣れ」は必要ですが、基本的な操作はそれほど難しくありません。
実際、普段Macをメインで愛用している私も、手元のWindows機にはLibreOfficeを入れてたまに使っていますが、かなり快適ですよ。
ですからOfficeに関しては、「学校や職場でどうしても純正を使うように強要された」という事態が発生したときに初めて、別途サブスクにするか、買い切り版を追加購入するかを考えればいいかと思います。
最初の段階で使うか分からないソフトに4万円を割くくらいなら、その予算を本体のスペックに回す。
これこそが、安物買いの銭失いを防ぎ、これからの時代を賢く生き抜くためのパソコン選びの結論です!
狙い目の機種(参考例)

では、これらの話を踏まえて、最新の超高級PCには若干劣るものの、極端な高負荷を求めなければ、ゲームも動画編集もAIもサクサク使え、20万円以下で購入できる今おすすめのPCを2機種をご紹介します。
①Mac派・洗練されたクリエイティブ環境:「M4 MacBook Air」
Appleユーザーや、これからクリエイティブな趣味を始めたい方に文句なしでおすすめなのが、実力派の『M4 MacBook Air』です。
M4 MacBook Airに搭載されている「M4チップ」は、最新のM5チップには一歩譲るものの、一世代前のM3チップと比較してCPU性能が約30%も向上しています。
そのため、独立したグラフィックボードが載っていない(オンボード)とは思えないほど、動画編集やローカルAIを爆速で処理してくれます。
さらにMacは、最初から優秀な「純正メールアプリ」や、Office代わりに使える「Pages」「Numbers」が完全無料で入っているため、追加のソフト費用が1円もかからないのが最大の強みです。
ちなみに、価格.comでリアルタイムの価格を調べてみたところ、今回の新基準である「メモリ16GB / ストレージ512GB」の構成が、最安で約164,690円で販売されていました。
一部の家電量販店やカスタマイズモデルでは20万円をオーバーしてしまうショップもあるようですが、賢く探せばまだまだ20万円以下で新品が手に入ります。
メモリ高騰によるパソコン価格の上昇が続いていますが、M4モデルならまだ予算内に十分間に合いますよ。
普段からiPhoneやiPadを使っている方なら、撮影した動画やイラストを「AirDrop」で一瞬でMacに移して編集できるため、作業効率も抜群です。
20万円以下で長く使える相棒を探しているなら、購入を検討する余地は十二分にあると言えるでしょう。
②Windows派・携帯性と圧倒的コスパを両立:「日本HP OmniBook 7 Aero 13-bg」
Windows陣営の中で、いま最も「新基準」としておすすめしたいのが、日本HP(ヒューレット・パッカード)のプレミアムモデル『OmniBook 7 Aero 13-bg』です。
最新の強力なAIチップである「Ryzen AI」を搭載しながら、重量が約1kgという驚異的な軽さを実現しています。
カフェやオフィスなど、外出先に持ち運んでクリエイティブな作業をするのにこれ以上ないほど便利なノートPCです。
しかも、AI処理能力が高いだけでなく、「メモリ32GB / ストレージ1TB」という超贅沢なモンスター仕様でありながら、セール期間中であれば、日本HPの公式オンラインストアにて179,900円という破格で販売されています。
予算20万円以下でこのスペックが新品で手に入るのは、まさに今がチャンスです!
ちなみに、ライトに使いたい方向けの「Ryzen AI 5(メモリ16GB / ストレージ512GB)」搭載モデルも、149,800円という非常に手届きやすい価格でラインナップされています。
本来であれば20万円以上するクラスの高級パソコンが、セールを狙えば20万円以下で手に入るのですから、このチャンスを活かして購入を検討するのは大いにアリでしょう。
(なお、もし512GBモデルを選んでストレージ容量が足りなくなっても、後から外付けの安いSSDやHDDを買い足せば何の問題もありませんよ!)
こうした驚くような超特価セールが頻繁に行われるのも、日本HPならではの嬉しい特徴です。
特に週末セールや期間限定のタイムセールは狙い目ですので、「今すぐ買うかは迷っている」という方も、まずは現在の価格をチェックしに公式オンラインストアを覗いてみるのがおすすめです。
気になる方は、下記のリンクからぜひ日本HPのオンラインストアでお得なセール情報を確認してみてくださいね!
「オーバースペック」という罠!〜20万円以下で自分だけの正解を選ぶマインドセット〜

ここまで、安物買いの銭失いにならず、かといって近年のパソコン値上げに巻き込まれて最新機種を高額で購入させられないよう、2通りの「新基準スペック」とおすすめ機種をご紹介してきました。
私が、ここまで細かくOfficeやスペックの解説をしてきたのには、明確な理由があります。
確かに、低スペックなPCを買って後悔するのも悲しいですが、それ以上に厄介なのは、「自分の用途に対してオーバースペックかどうか」が分からないまま高額な最新機種を購入してしまい、後からクレカの請求書を見て頭を抱えてしまうことです。
もちろん、「大は小を兼ねる」という言葉通り、予算を気にせず最高峰の最新スペックを手に入れられるのであれば、それがベストなのは言うまでもありません。
しかし、私たちの予算には限りがあります。
ここで一度、原点に立ち返ってみましょう。
あなたの本来の目的は、オーバースペックな最新PCをお金をかけてコレクションすることではないはずです。
「自分のやりたいこと(目的)」にぴったり沿ったパソコンを賢く手に入れ、それを相棒としてしっかり使い込み、自分の仕事や趣味のライフスタイルを充実させていくこと。
これこそが、パソコンを買う最大の目的ではないでしょうか。
「他人の30万円(最新スペックの超高性能PC)」よりも、「自分の20万円(自分の目的に沿ったコスパ最強のPC)」を優先させること。
これこそが、これからの時代に絶対に後悔しない、真のパソコン選びのマインドセットだと私は考えています。
そして、他人の意見ではなく「自分の軸」を大切にすることこそが、結果としてお財布にも心にも優しく、長く愛せる最高のパソコンライフに繋がっていくのではないでしょうか。
周囲の雑音や、次々と登場する流行のスペックに振り回される必要は一切ありません。
ぜひ、ご自身の目的に一番ぴったりな相棒を手に入れて、これからのパソコンライフを最高に充実させてくださいね!
まとめ
今回は、ネットにあふれる「超激安PCの罠」を踏まえたうえで、パソコンの値上げや流行に巻き込まれて後悔しないための防衛策を解説してきました。
今の時代、最も賢い選択は「予算10万〜20万円」の範囲で、自分のやりたいことが実現できるPCを選ぶことです。
ただし、本格的なAI時代を迎えた今、「メモリ(RAM)16GB以上」の条件だけは絶対に死守してください。
そのうえで、整備品や中古も含め、他のパーツは型落ちモデルなどを上手に見極め、予算を抑えていきましょう。
他人の声に惑わされず、ご自身の目的にぴったり沿った最高の相棒を見つけてみてくださいね。



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